【特別講演】慢性難治性疼痛 北原雅樹先生
横浜市立大学附属市民総合医療センター
ペインクリニック診療教授 北原雅樹先生の貴重なお話を聴ける機会です!
慢性難治性疼痛 -基礎理論から臨床まで-
慢性痛に対する関心が医療の様々な分野で高まりつつあります。テレビなどのマスコミでも頻繁に取り上げられるようになってきました。筆者もある番組に出演した際に、「医療系の番組で、特に慢性の痛みをテーマにすると鉄板なのです」という話しを番組関係者からうかがったことがあります。
それ自体は、きわめて喜ばしい事です。日本は痛み診療の分野への取り組みでは先進諸外国の中だけでなく、東/東南アジア諸国の中でも後塵を拝しつつあります。そのような事態を打開するためには、何よりも医療者や一般の方々の関心が高まる必要性があるからです。
その一方、「え?」と首をかしげるような内容のものも増えてきています。インターネットなどで情報源が不確かな情報が流れるような時代なので、ある程度は許容すべきなのでしょう。ただ、興味本位ではなく、真摯に慢性痛患者さん達に向き合おうとしている(きた)医療者の方々は、できるだけ適切な情報を明らかな情報源から得ていただきたいと思っています。
今回は、「急性痛と慢性痛の違い」や「神経障害性/侵害受容性/心因性などの痛みの要因」というような極めて基礎的な部分から、「診断とは何か」や「痛みが難治性になる要素」といったやや抽象論的な議論を含め、難治性慢性痛に対してどのように対処すべきか、までの概論をお話しさせていただく予定です。
横浜市立大学附属市民総合医療センター
ペインクリニック診療教授 北原雅樹先生
日本の慢性疼痛診療の第一人者。海外で慢性痛診療の臨床経験がある数少ない医療者として、難治性慢性痛の診療・研究・教育・Public Relationsに携わっている。 著書、講演、テレビ出演など多数。
著書:『日本の腰痛 誤診確率80%』集英社インターナショナル/『慢性痛は治ります! ―頭痛・肩こり・腰痛・ひざ痛が消える』さくら舎
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